お客様の声

アイヨンテック朝霞工場増築工事 野澤社長、町井常務

株式会社アイヨンテック代表取締役社長 野澤高志様、常務取締役 町井哲也様

画像 左から株式会社アイヨンテック 野澤高志社長、町井哲也常務取締役、株式会社松下産業 設計担当 工藤哲也、施工担当 所長 丸岡忍、営業担当 山田健一郎。 左手が製造中の鉄骨切断機(製品名:TS-W650XCV)

建物を解体する機械(油圧圧砕機・鉄骨切断機・混合物選別機)を開発・製造・販売を行なっている企業・株式会社アイヨンテック様。
弊社設計・施工にて株式会社アイヨンテック朝霞工場増築計画が、2015年11月新築棟、2016年3月既存棟の改修工事が竣工しました。
施工担当所長と営業担当、設計担当の3名が工場にお邪魔させていただき、野澤社長と町井常務取締役にお話を伺いました。

松下産業 企画営業部 山田(以下、山田)

無事竣工してから、半年が経過しましたが建物の使い心地はいかがですか。

アイヨンテック 町井常務取締役(以下、町井常務)

とても快適です。社内外の評判もいいです。

山田

ありがとうございます。

町井常務

既存棟の工場は昭和60年代に建てられたもので、ここへ当社が引っ越してきたのは11年前になります。
老朽化した箇所からの雨漏りや、不良箇所の改修並びに増築は繰り返し行なってきましたが、工場内の暑さ対策、漏電の心配などから改修工事を検討しました。

山田

当社も移転用地を一緒に探すのをお手伝いしていました。

町井常務

松下産業さんが移転先の土地探しから入ってくれました。
改修工事をするにも工場の稼動を止めるわけにはいかないので、別用地を探して、新築、引越もやむなしと思っていました。
工場を移転するとなると、大きな土地が必要になり、移転先も郊外になる可能性が出てくる。車で通勤の社員も大変になります。
解決策を模索していた頃、既存工場の隣地が、どうにか手に入らないか松下産業・営業の方が地主さん担当の不動産会社を通して、掛け合ってくれました。

山田

そこからトントンとはなしが進みました。土地購入の橋渡しができてよかったです。

松下産業 設計部 工藤(以下、工藤)

取得した敷地は柿林の農地だったため、開発許可、農地転用などの手続きを行ないました。

町井常務

引越しせずに、既存棟の工場を稼動しながら、増築工事ができる。
隣地が取得できたことが本プロジェクトの成功といってもいいと思います。

画像 左手が既存棟(改修工事)、右手が増築棟(事務所兼工場)

アイヨンテック 野澤社長(以下、野澤社長)

設備投資は、数年に一度。費用は多少掛かっても、工場を建てるならしっかりしたもの、使い勝手がいいものをつくろう、検討してきました。

町井常務

そうでしたね。
建物でこだわった点は、働く環境の快適さです。
工場内は、夏は暑く、冬は寒い。工場内で働く社員たちの熱中症をどう防ぐか課題でした。

工藤

既存工場の壁、屋根にも断熱材を入れました。

野澤社長

増築工場内の空調は3基で快適になりました。天井が高く、開口が広くていい。
そして、製造過程に沿った動線が確保されているので、使い勝手がいいですよ。
あえて言うならば・・・・・・

工藤

なんでしょうか……

野澤社長

塗装ブースのスペースが足りなかったことかな。社員を増員したこともあり、塗装ブースが順番待ちになることがあります。
十分なスペースを確保したつもりでしたが想定外でした。

山田

屋上には太陽光発電設備を設置しました。売電はコンスタントにできていますか。

野澤社長

全量買取りの利益で、増築棟分の電気代をまかなって、おつりが出るくらいです。

山田

そうですか。利益がでるくらいの発電量が出てよかったです。

画像 増築棟の太陽光発電設備の発電量は約54KW、約17万円/月の売電額になる。

松下産業 アイヨンテック朝霞工場増築計画 所長 丸岡忍(以下、丸岡)

既存棟の工場が稼動する中での改修工事・新築棟工事は不都合ありませんでしたか。

町井常務

工期中の約1ヶ月、少し生産が落ちてしまいました。

丸岡

新築工事と同時進行のため、多少影響が出てしまいました。申し訳ありません。

町井常務

いえいえ、そのくらいの影響は出るかなと予測していました。その他は、とくに大きな影響はありませんでした。

丸岡

既存工場が稼動していたので、建築資材や車両の搬入経路など細心の注意を払いました。
工場で働く社員の方々も非常に協力的でした。ありがとうございました。
同じ敷地内に工事事務所のプレハブを建てさせていただきました。間近で施工現場をご覧になっていかがでしたか。

町井常務

松下産業社員一同が一丸となっている印象がありました。
入社間もない社員も、即戦力として現場で機能して働いていましたよね。

画像 施工中の現場前で。

野澤社長

入社して1、2年とは思えないほど、しっかりして見えましたよ。女性の施工管理職の方も活躍していましたね。

丸岡

ありがとうございます。本人たちも喜ぶと思います。

町井常務

松下産業さんのよさは、「ひと」でしょうね。
設計・設備・施工担当者がそれぞれ、よくまとまっています。
当社もですが、現場というのは、トラブルはつきもの。それに対してどう対処するかが問われます。
松下産業のみなさんは、すぐに対応策が返ってきた。そしてその「こたえ」も適切でした。

松下産業一同

ありがとうございます。

丸岡

工場内はクレーンを多く設置していますが、すっきりしていますよね。

工藤

事務所棟と工場棟がエキスパンジョイントですので、クレーン操作による振動も少ないと思います。

町井常務

そうですね。振動は、ぜんぜんありません。
事務所棟はOAフロアですっきりしていて快適ですし、研修室もあり、使い勝手がいいと社員からも好評です。

野澤社長

新工場が稼動して、これまでよりも大きな重機のオーダーも入るようになりました。
工場を拡大したことで生産量も上がりました。

町井常務

それから、海外からのユーザーや販売店の工場の見学も増えました。
海外の方は、どんな環境でつくられた製品かも購買の大きなポイントになるようです。

野澤社長

そうそう、見学に来た方が、工場の塗り床をなででましたよ(笑)

丸岡

え?!なぜですか。

町井常務

工場なのに、床がピカピカ光ってきれいだって。驚いて触っていました。

画像

山田

このプロジェクトを『設計・施工』で行なっていかがでしたか。

町井常務

設計・施工のメリットは大きいですよ。こちら側と施工会社の意思の疎通がスムーズでした。
当社の場合も、製品の設計と製造を行なっているのでよく分かります。設計変更にも柔軟に対応できる。
そういった共通した部分があるから、設計・施工のやりやすさは、良く分かります。
逆に別々の会社で設計と施工を分ける方が、我々としてはイメージしにくいのかもしれません。

丸岡

しっかり設計と施工が連携し、設計変更によるタイムロスなども少なかったように思います。

工藤

設計者としては、既存棟の改修工事の計画・増築棟の実施設計だけ行ない、施工が他社では、こんなにスムーズにいかなかったかもしれません。

山田

本日は、お忙しい中、ありがとうございました。
11月の増築棟の1年点検でもよろしくお願いいたします。
今後も末永くお付き合いの程よろしくお願いいたします。

画像 増築棟の前で。左から株式会社松下産業 丸岡忍、株式会社アイヨンテック 町井哲也常務取締役、野澤高志代表取締役社長、株式会社松下産業 山田健一郎、工藤哲也

(編集 広報担当)

取材:2016年8月